安っぽいのか高級か、米倉涼子はどっちへ進む

 米倉涼子は安っぽいのか高級なのか、一体どっちなのだろうか。唐突にこんな事を言い出して何だと思われるだろうが、米倉涼子の新ドラマ「女系家族」を見ていてふと思った。このドラマは明らかに昨秋ヒットした米倉主演のドラマ「黒革の手帳」の二番煎じを狙っている山崎豊子原作の作品なのだが、この路線だけを見ていれば完全に「高級」というイメージ女優への道を突き進んでいるように見える。
 しかし、深夜にテレビを見ているとしょっちゅう流れてくるのは米倉涼子出演のバンテリンのCMである。一応連続ドラマで主演を張っている女優が出るにしては安っぽすぎるCMであろう(ちなみに他のコーワのCMには、2時間ドラマによく出ている俳優や女優が多く出演している)。いくらGacktとセクシーなCMに出演!と言われても、深夜や早朝にこのバンテリンのCMがガンガン流れるもんだから他のドラマやCMで「高級さ」をウリにしていても全て台無しになっている。
 元々米倉涼子という女優は、モデル上がりで、「明石家マンション物語」にレギュラー出演したり、「夜もヒッパレ」の司会に挑戦したりと、自分から主演女優として積み上げてきたキャリアを潰すようなバラエティー番組によく出演したりする(事実、ヒッパレは米倉が司会をするようになってまもなく終わった記憶がある。違ってたらごめん)。本人の意向がそこに含まれているのかどうかは分からないのだが、周囲の人間が彼女を「大物」と呼ばれる女優にし、さらに付け加えて「高級さ」をウリにしようとしているのはよく分かるのである。まあ「黒革の手帳」に主演することで女優として高級さがアップするかと言えばよく分からない。どっちかっていうと下品なイメージになってしまう気もするのだが。
 しかし、今後もし米倉涼子が「安っぽい」方向へ進むと、市川海老蔵との結婚はどうなるのかなあ。順調に女優として「高級」と呼ばれるステージに進むことが出来れば、海老蔵と結婚することで「梨園に入る」というさらに高級なステータスを得ることができ、「高級女優・米倉涼子」の完成となる。しかしなあ、私はバンテリンのCMでロデオを乗り回してる(いつの間にかこのバージョンのCMは流れなくなったけど)米倉が、とてもじゃないけど「高級な」女優になれるとは思わない。やっぱり彼女には安っぽさが似合うな。「黒革の手帳」より「奥さまは魔女」の方が合ってると思う。ほとんど見て無かったからよく知らないけど。恐らく今度のドラマがそこそこいい視聴率を獲得すれば、イコール高級女優への仲間入りを果たすのだろう。個人的にはずっとバンテリンのCMに出続けて欲しい。安っぽく上川隆也と商店街でコロッケを食べてるのもいいな。お願いします。